2016年9月16日エディオンアリーナ大阪で

元世界2階級王者の長谷川穂積(35=真正)が、

WBC世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス

(29=メキシコ)にTKOで勝利し、3階級制覇を達成した。

長谷川選手の35歳で世界タイトル奪取は日本最高齢で、

世界でも3番目の高齢記録である。

 

長谷川は、日本人最多16度目となる2年5カ月ぶりの

世界戦にリングにあがった。

最強王者として防衛を重ねていた長谷川穂積が、WBC

バンタム級王座から陥落した10年4月モンティエル戦

以来5年5カ月ぶりの王者返り咲きに成功しました。

「苦しい5年5か月を乗り越えて世界王者に返り咲いた

長谷川選手は本当に記憶に残るボクサーですね!!」

 




長谷川穂積選手の戦歴

2005年4月16日、プロキャリア20戦目で世界初挑戦。

WBC世界バンタム級王者ウィラポン・ナコンルアンプロモーション

最終12回まで壮絶な打ち合いを展開して、3-0の判定勝ち。

初めての世界王座奪取に成功した。

この試合は2005年度年間最高試合に選ばれた。

 

WBC世界バンタム級王者を10度防衛し、知名度も急上昇し

日本ボクシング界のスター選手となる。

 

11度目の防衛戦の頃には、減量に苦しむようになり、

WBO同級王者フェルナンド・モンティエルとの戦いは、

事実上の統一戦だった。

試合は序盤から長谷川が優位に進めていたが、4回終了間際、

モンティエルの左フックをまともに浴び大きくグラつくと、

その後の連打でダウン寸前に陥る。そして、ラウンド終了の

ゴングとほぼ同時(2分59秒)にレフェリーストップが掛かり

TKO負けとなり10度王座を防衛していたが陥落する。

「この試合テレビで観戦してましたが、長谷川選手が負けた

のが、すぐに信じられませんでした!!」

バンタム級王座陥落から7か月後の2010年11月26日、

WBC世界フェザー級王座決定戦に出場すことになり、

世界同級1位のフアン・カルロス・ブルゴスと対戦する。

長谷川は初回から積極的に前へ出てパンチを打ち、

中盤から終盤ではブルゴスのパンチにぐらついた場面も

あったが、最終的には12ラウンドをフルに戦い抜き、

結果3-0の判定勝ちで2階級制覇を成し遂げる!!

「この試合は、スリリングな展開で危ない場面もあり、

ヒヤヒヤした思い出がありますね!!」

20011年4月8日にフェザー級王座初防衛戦を迎える。

指名挑戦者で元WBO世界バンタム級王者でもある

WBC世界同級1位ジョニー・ゴンサレスと対戦。

初回から激しい打ち合いに終始し、ゴンサレスの強打を

度々被弾する。そして4回、挑戦者の右フックを浴びダウン。

立ち上がったものの、ダメージが大きくレフェリーストップ

となり4回58秒TKO負け。王座から陥落した。

「この試合では、長谷川選手がパンチをまともに貰う場面が

あり、ディフェンス面が衰えてるのかなと感じました!!」

2011年8月1日、所属する真正ボクシングジムでの

会見にて現役続行を表明してくれた。

2014年4月23日、IBF世界スーパーバンタム級王者

キコ・マルチネス(スペイン)と対戦するが、7回1分20秒

TKO負けを喫し3階級制覇達成とはならなかった。

「この試合で長谷川選手も引退なのかと思いました」

2016年9月16日、エディオンアリーナ大阪にてWBC

世界スーパーバンタム級王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)と

対戦し、ルイスの9回終了時棄権によるTKO勝ちを収め

3階級制覇を達成した。

「本当に長谷川選手素晴らしかったですよ!!」

プロボクシング戦績:40戦35勝 (15KO)5敗

3階級制覇試合内容

序盤は互いに探りながらの展開でスタートする。

1回に偶然のバッティングで長谷川選手に減点もあり、

4回終了時点では1-2とルイス選手が優勢だった。

5回にルイス選手がギアを上げ、果敢な攻めを見せると、

長谷川選手も反撃し、一転して激しい流れになった。

7回には偶然のバッティングで、今度はルイス選手に

減点が与えられた。8回には、減点などで焦りの見え

始めたルイスが手数を増やして積極的に攻撃を

仕掛けるが、8回終了時点で長谷川が2-1で

優勢と逆転した。9回終了後、ルイスが試合を棄権した。

喜びに沸くリング上で長谷川は勝利の勝ち名乗りを

受けた。

ユーチューブの動画紹介します


「長谷川選手本当にお疲れ様でした。

本当におめでとうございます!!」

 

長谷川選手の試合後の話

長谷川選手は、今回を「ラストチャレンジ」と明言していた。

試合後は今後について「今終わったばかりなので。

この試合にかけていたので、少しゆっくりさせてほしい」と

話した。

「長谷川選手には少しゆっくりしてもらい、今後の

ボクサー人生をどうするのかお話を聞きたいですね」