リオデジャネイロ・パラリンピックが9月7日開幕です。
車椅子陸上日本代表の木山由加さんは、進行性の
病気「脊髄小脳変性症」という体に負荷をかけるだけで
病気が進行してしまう難病と向き合いながら、
アスリートとしてパラリンピックに出場し挑戦を続けています。
Contents
☆木山由加選手の病気の発症原因☆
木山選手の家族は両親と兄の4人家族。
木山選手、お兄さんも障害は生まれつきだったようです。
お母様からの遺伝で、「脊髄(せきずい)小脳変性症」という
進行性の病気になってしまいました。
進行性と言っても急激に悪化したりすることはないのですが、
運動機能が低下する病気なので過剰に負荷の掛かった
筋トレや運動をすると病気が進行すると言われています。
病気の発症がわかったのが小学校の低学年。
周りの子たちよりも歩くのや走るのが遅く、何もないところでも
転んだりしていた。幼い木山はそれが障害とは思わなかった。
だが、母親が車椅子に乗るようになり、兄が中学進学と共に
特別支援学校に通い始めて障害というものを認識し始めた。
「木山選手の病気は運動しても進行してしまうという恐ろしい
病気でありながら、アスリートとして競技に向かうメンタルには、
本当に感動させていただいてます!!」
☆木山選手が車椅子マラソンをはじめるきっかけは兄☆
木山は中学2年生の時に特別支援学校への転校を両親に願い出た。
当初両親からは「あと1年だから、卒業まで今の学校に通った方が
いいのでは」と反対もあったが転校を認めてもらった。
先に特別支援学校に通っていたお兄さんが、車椅子マラソンを
やっていて、「風を切って走るのがすごくかっこよかった」と感じて、
特別支援学校に入ってすぐに車椅子マラソンをはじめたそうです。
「お兄さんの影響で車椅子マラソンを始めて、自分が変わったと
木山選手はお話しされているようですが、障害と向き合うのは
本当に大変なことです!!本当に素晴らしいですね」
☆車椅子陸上競技開始から現在のトレーニング☆
高校1年生で出場した大会の5kmで優勝した。
ただその頃は先生がいなければ練習が出来なかったため、
週1回練習するのが精一杯の状況だったようです。
木山選手が本格的に車椅子陸上を始めたのは、
国立吉備高原職業リハビリテーションセンターに入所した
18歳からです。その半年後にJR西日本に入社してからは
社会人アスリートとして、全て自己責任において練習回数を
増やしてアスリートとして強くなろうと練習に取り組みました。
「練習回数を増やすのは病気が進行するリスクがあるので、
覚悟がいるはずなのに凄いです!!」
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☆北京・パラリンピックの出場が突然なくなる☆
パラリンピックは障害の度合いによりクラス分けがされます。
木山選手は、北京オリンピックの半年前までT34の脳性麻痺の
グループにいました。T34のままだったら今までの記録が
日本記録として残っているんですが、進行性の病気なので
北京の半年くらい前にクラス分けの判定があってT52に
変更になってしまいました。北京の標準記録を突破したのですが
経験がない、実績不足という理由で出場出来ませんでした。
木山選手は今まで感じたことがないくらい悔しくて、
ひたすら泣いていたそうです。そんな中でも、励ましてくれたり
応援してくれる人たちの温かいメッセージに、「パラリンピックの
大舞台に立ちたい」という気持ちが強くなったそうです。
クラス分け
競技者の競争が公平となるようにするために、クラス分けのシステム
が存在する。競技者は、脊髄損傷、切断、脳性麻痺など自分の障害
によって分けられる。脊髄損傷により車椅子を使用しているか手足を
失った者は、クラスT52~T54(トラック競技)、またはF51〜F58
(フィールド競技)。
数字が小さいほど障害の度合いは大きくなる。脳性麻痺や運動失調の
競技者はT/F32~T/F38となるが、車椅子を使用する者はT/F32~T/F34、
車椅子を使用しない(立つことができる)者はT/F35~T/F38となる。
「木山選手は進行性の病気の為、クラス分け」の変更があり、
北京・パラリンピックに出場できなかった辛い経験があったのに、
現在も頑張っているのは本当に素晴らしいですね!!」
☆木山由加選手の簡単なプロフィール☆
岡山県出身、現在32歳。進行性の難病である脊椎性能変性症
を抱えながら世界で活躍するトップアスリート。
2012年に開催されたロンドンパラリンピックでは日本代表として活躍。
大分県で開催される大分国際車いすマラソン(ハーフ)では8連覇を
達成し、記録更新中。
所属 エイベックスグループ・ホールディングス株式会社
☆全力応援まとめ☆
木山由加選手の病気が進行性の難病であることを考えると!!
リオデジャネイロ・パラリンピックの次の東京・パラリンピックで、
当然活躍する姿を見れると信じているが、確実ではないということは
現実としてある。だからこそ、リオデジャネイロ・パラリンピックを
全力で応援するとともに、木山選手が車椅子陸上のアスリートで
頑張る限り応援をしていきたい!!
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