11月29日(水)の午前中に横綱日馬富士が引退と届けを協会に提出しました。
平幕貴ノ岩に対する暴行の事実を認め、横綱として自ら責任をとる形で日馬富士は引退を決意した。
日本のマスコミの大騒ぎで、モンゴル国民はどのような反応をしているのでしょうか?
警察に被害届を提出して、今回の事件を大きくした貴乃花親方の処分はあるのか?
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今回の横綱日馬富士関の平幕貴ノ岩関に対する暴行事件は、九州場所2日目の後に、大々的に報道されることとのなりました。
九州場所の場所中ということもあり、鳥取県警や日本相撲協会の危機管理委員会の聞き取り調査も、場所の千秋楽を待つ形になり、場所の間は横綱白鵬以外の力士は、暴行事件に関しての発言は一切なかった。
被害者の貴ノ岩の師匠で巡業部長の貴乃花親方は、一切場所中には話をしないことから、暴行の事実関係に関して明らかにならないままに、マスコミの報道だけが毎日過熱し、いろんな情報が飛び交う形になりました。
九州場所が終わって3日目の11月29日に横綱日馬富士が引退届を相撲協会に提出し、引退会見を午後2時から開き、10月25日から26日未明に何があったのかわかってきましたのでまとめます。
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暴行事件の概要
事件発覚後の報道では、モンゴル人力士の集まる酒席で、モンゴル会で事件が起こったと報道されたが、実際は、鳥取城北高校の恩師を囲むOB会ということで貴ノ岩は声をかけられて出かけて行ったところに、白鵬、日馬富士、鶴竜という3横綱がいたというのが正しいようです。
貴乃花親方は、同郷力士の交流や、モンゴル会などの酒席に弟子を出席することを禁じていたらしいですが、高校時代の恩師の為という名目があったので、恩師の酒席ならばと出席したようですね。
鳥取城北高校の相撲部監督で恩師である先生は、白鵬が内弟子にしている同行のOB石浦関のお父さんなのです。
横綱白鵬がいるのは、石浦関との関係からもわかるのですが、鶴竜、日馬富士の2横綱がいたのには、貴ノ岩も驚いたと思います。
鳥取城北高校の石浦監督を囲み食事をして、2次会のラウンジの個室で今回の暴行事件が起こりました。
時系列的にいまだ不明なのですが、横綱日馬富士の引退会見での話から分かってきたことは、最初は酒席で酔っ払って暴行したように報道されていましたが、横綱日馬富士関は酔っておらず、貴ノ岩関が横綱白鵬が2次会で挨拶や話をしている時に、スマホをいじっていたので注意をしたところ、貴ノ岩関がにらんだような顔をしたのに、腹を立て暴行したというのが、どうも真相に近いようです。
当初は、ビール瓶で殴ったと大きく報道されましたが、最初は平手で注意しながら頭を叩いていたようですが、次第にモンゴル語で2人が言い合うようになり、横綱日馬富士関が貴ノ岩関にカラオケのリモコンなどで頭を殴ったようです。
日馬富士関の様子を見ていてまずいと思った白鵬関が、2人の間に割って入り、日馬富士関を部屋の外に連れ出したようです。
落ち着いた日馬富士関はその後個室に戻り、酒席は続いたとのことです。
翌日の鳥取巡業で貴ノ岩関が、日馬富士関に謝りに行って和解したと思われていましたが、貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方が、当初転んだと報告を受けていたが、横綱日馬富士関に暴行されたという事実を知り、29日に鳥取県警に被害届を提出して、今回の暴行事件が大事件として報道されるようになりました。
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モンゴル国民の反応は
横綱日馬富士関は、モンゴルで絶大な人気を誇っており、日本で暴行事件として大きく取り上げるようになってからの反応は、横綱日馬富士関が暴行事件を起こしたというのが信じられない!貴ノ岩に暴行される理由があったのではないかと言われていたようです。
日馬富士関は、真面目で紳士的な人柄で、モンゴル国民としては本当に信じられないニュースだったようですね。
横綱日馬富士関が、暴行事件の責任をとり引退という事実に、2010年の暴行事件で同じように引退に追い込まれた横綱朝青龍の件と重なり、日本相撲協会は、モンゴル人横綱を「またも引退に追い込んだ」と思っているようです。
横綱日馬富士関の引退会見を見ていて、相撲協会や周りの関係者気を配った発言をしていたのですが、モンゴルの人たちには英雄的な存在の日馬富士関が引退すという現実は、なかなか受け止めがたい感情があるようです。
モンゴル国民が、今回の日馬富士関の引退報道で、日本の相撲界に少なからず嫌悪感を抱いているのは間違いなさそうです。
日馬富士関が暴力事件を起こしてしまったというのは、不運な面もあるかもしれませんが、現在の相撲協会のおかれている立場や、日本の社会では、暴力を振るってしまった時点で、横綱という最高位の日馬富士関は、引退という道しかないと、日本国内では思ってしまうのは仕方ないと個人的には思います。
横綱日馬富士関には、できれば引退は避けて欲しかったのですが、本当に残念です。
貴乃花親方の処分は
今回の、横綱日馬富士関の暴行事件で、貴乃花親方のとった一連の行動は不可解なのは確かです。
貴乃花親方は鳥取県警に10月29日に自分で被害届を提出しながら、日本相撲協会には報告しなかったこと。
警察から日本相撲協会に問い合わせがいって、危機管理委員会の鏡山親方が電話で状況を確認した際には「わかりません。転んだのでは」と答えている。
22日には相撲協会から貴ノ岩の聴取に協力するよう要請されたが貴乃花親方は拒否しています。
貴乃花親方は、日本相撲協会の理事で巡業部長という要職にありながら、相撲協会の調査には協力しないという姿勢で、あくまで警察の取り調べを優先するという意思を現しているのですが、普通に考えて首をかしげたくなるような行動ですね。
貴乃花親方は、日本相撲協会改革を常に考えていて、現執行部と意見が合わないのはわかるのですが、日本相撲協会という組織の人間なので、巡業中に不祥事が起こったことは、協会に報告する義務は当たり前にあります。
相撲界だけでなく、普通の会社や組織でも、報告窓口や担当者を置き、不祥事が発覚した場合には速やかに報告するのは組織人としての最低の常識ではないかと思います。
11月30日に理事会が招集されます。その会合には、貴乃花親方、伊勢ケ濱親方も出席する予定になっています。
理事会で、今回の横綱日馬富士関の暴行事件について話し合われるはずなので、横綱日馬富士関の師匠の伊勢ケ濱親方の監督責任や、貴乃花親方の報告義務を怠ったことによる処分は、当然話し合われて決議するべきだと思います。
理事会で穏便に済まそうとすると、世間の相撲協会に対する見方は厳しいものになるのは間違いないと思いますね。
30日の理事会の内容にも注目していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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