アメリカの大統領選挙の結果が、日本時間の9日夕方にでました。
投票日前日までの、アメリカの世論調査ではクリントン候補が、
わずかに優勢という報道でしたが、開票結果はトランプ候補が
クリントン候補に勝利するという結果に終わりました。
選挙期間中にもトランプ氏は日本に対し、敵対する発言を多く
していた印象ですが、私のような一般人がトランプ大統領が、
日本に与える影響はどうなるのか考え、ご紹介します。
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Contents
TPP問題
トランプ氏は選挙期間中一貫して環太平洋経済連携協定(TPP)
の破棄を宣言していました。アメリカにとって不利益になる協定
だと説明しています。トランプ氏は実業家の目線で考えて発言して
いるのであれば、間違いなく環太平洋経済連携協定(TPP)の
破棄を大統領になったら、宣言しそうだと私は思います。
クリントン氏も選挙戦の途中から、自分で国務長官時代に推進して
きた環太平洋経済連携協定(TPP)を破棄すると同調したこと
からも、もはやTPPの締結はないと考えるのが普通だと思います。
現在日本の国会で、TPP承認案は4日に衆議院特別委員会で与党
などの賛成多数で可決。9日朝の自民・公明の両党の幹事長と国対
委員長会談で、10日の衆院本会議での採決を目指す方針を確認し
ているのですが、TPP承認案を早急に採決して通す意味が本当に
あるのかも、考えさせられてしまいます。
自民・公明の与党は、アベノミクスの経済効果が出ていないことから、
経済の活性化の一つの戦略として、TPPを声高に政策としてあげて
いるのですが、大統領選挙が始まった当初から、トランプ氏は勿論、
クリントン氏もTPPに反対の意見を出していたにも関わらず、日本
が先頭に立ってTPPを推し進めていくという方針で、今国会での、
TPP承認案を採決すいるというのは、本当に無駄ではないのかが、
私のような一般人にはわかりかねるところです。
国会で議論をすることは、将来的にも絶対にプラスになると私も思い
ますが、今国会で急ぎ採決する必要はないと思います。
駐日米軍問題
トランプ氏が防衛に関して「同盟国の駐留費負担増」を宣言してます。
「日本が攻められたら、アメリカ軍が助けに行き、アメリカが攻められ
ても、日本軍は助けに来ないのだから、駐留費負担増も当たり前」と
訴えかけられると、トランプ氏の発言にも一理あるなと考えてしまい
ます。トランプ氏は、日本を守るのが面倒だととれるような発言もあり、
「アメリカ軍を引き上げるから、日本は核装備すればいい」などという
乱暴な意見も選挙戦で話していました。
トランプ大統領になったら、駐留費負担増が嫌なら、駐日アメリカ軍は
引き上げると言いかねないので、アメリカ軍が引き上げることを想定した
自国防衛議論も進めていった方がいいように、私は考えてしまいます。
安倍首相はいつも通り、日米同盟は強固で変わらないと発言してますが、
政治経験のないトランプ大統領になったら、今までのような日米同盟が
続くと考える方が、鈍感すぎるように私は感じます。
日本経済に与える影響
9日の株式や為替の相場は、アメリカの大統領背選挙の速報結果で、
乱高下しました。トランプ氏の大統領選挙の勝利が現実味をおびた
午後の相場では、株価は1,000円弱の値下がり、円相場は一気に
円高へと推移しました。
トランプ氏が大統領選に勝利し、選挙期間中も具体的な経済政策は、
話さなかったトランプ氏の手腕は未知数で、アメリカの経済の先行
き不安から、株式相場が下がったり、円高になったという一時的な
値動きだと私も考えますが、トランプ氏が選挙期間中に訴えていた、
日本への強い攻撃姿勢が実行されると、一時的でも日本の経済は、
後退する情勢になると私は考えます。
トランプ氏は、「日本が牛肉に38%の関税をかけるのであれば、
われわれは日本の自動車に対しても38%の関税をかける」と述べて
います。この発言の裏を勝手に考えると、自動車の関税を上げて
ほしくなければ、アメリカからの食料品の関税を下げろということ
にもとれます。そうなると、輸入で入ってきた安い食料品がたくさん
流通することになり、日本の農家の人の経済状況は悪化するとも
考えられるのです。
トランプ大統領・日本の影響まとめ
イギリスのEU離脱の時もそうでしたが、最終的に良識ある判断が
下されると、世界のマーケットも楽観していたところ、EU離脱の
国民投票の結果がでて大慌てしました。今回の大統領選挙も、最後
は、政治経験のあるクリントン氏が当選し、現オバマ大統領の政策
が、ほとんど引き継がれていくので混乱はないと世界中で考えて
いたと思います。
しかしながら、世界の専門家の人たちが分析して、方向性を決めて
も予測通りにいかない世界情勢になっているので、トランプ氏も、
大統領になったら、さすがに周りの人間のアドバイスや進言に耳を
傾けて、現オバマ政権と大きく外交、経済政策を変えないという
専門家の意見が多いようですが、トランプ氏は、自分の信念を曲げず、
駐日米軍を引き上げたりすることが、あり得ると考え政治家のや、
有識者の皆様は、政策論議をしないと、日本はトランプショックを
もろに受けるような気がします。
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