6月20日15時30分から、小池百合子東京都知事が豊洲移転問題について臨時の記者会見を開き、基本方針を表明しました。「豊洲守る」「築地を生かす」という基本方針の内容をわかりやすくまとめてみます。小池知事の方針表明後のSNSの書き込みなどもまとめます。

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移転問題基本方針内容

小池都知事は、臨時の記者会見で中央卸売市場を豊洲に移転する基本方針を表明しました。その一方築地市場については、市場移転後に土地の売却という方針を転換し、「築地ブランドを守っていく」として、5年後をめどに市場機能を残した「食のテーマパーク」とする再開発を行い、築地に戻ることを希望する仲卸などの業者を支援するとしました。

豊洲市場と築地市場を両立させるという基本方針を表明したのです。

豊洲市場の課題

  • ランニングコストが毎年100億~150億の赤字になる。
  • 土壌汚染対策は5月18日に発表された通り、環境基準の100倍のベンゼンなどを検出。

築地の課題

  • 施設の老朽化
  • アスベスト対策
  • 耐震工事が不十分
  • 土壌汚染対策

現状の豊洲、築地の2つの市場とも明確に課題があることが示されましたね。

小池知事方針表明内容

豊洲市場は運用するだけで、毎年赤字が出ていくので、当初は築地市場の土地を売却して補填する方針でした。

小池知事は、将来に負の遺産を残してはいけないという考えを示し、豊洲市場の冷凍・冷蔵機能をいかして、
将来IT技術を取り入れ、物流、加工の機能も強化して、運用していくと説明されました。

豊洲は、成田や羽田に近いという立地から、物流・加工の拠点として強みがあるとの説明もありました。

豊洲の立地から、冷凍・冷蔵を機能をそなえたセンターになる可能性があると説明されました。

豊洲市場の「無害化」は達成されていないので、追加対策も実施していくと話されました。

市場移転には都民や事業者の信頼回復に取り組ま仲ればならないということも何度も話されていました。

豊洲市場は、卸売市場の機能と、物流や加工の機能を充実させて、毎年の赤字を圧縮しようという考えだと私は理解しました。

築地市場の再開発については、築地を運用しながらでは、30年以内に起こるかもしれないと懸念されている直下型の地震に対する十分な耐震工事などをするのは困難だと話されていました。

施設への耐震化への対応は急務であり、豊洲市場に、中央卸売市場の機能を移転させ、築地市場の耐震化を含めた再開発を実施すると説明されました。

世界的に有名な「築地ブランド」は宝であり、5年後をめどに市場機能を残した「食のテーマパーク」とするという基本方針だとお話されました。

豊洲市場の機能強化と、築地市場のブランド力を残す再開発の両方を実施していくことが、財政の有効活用につながるという内容になっていたと思います。

小池知事は会見で「築地と豊洲を両立させることが最も賢い(お金の)使い道だ」と述べた。一方で、そのための工程、予算、財源などについては今後、検討していくと話しました。

基本方針のまとめ

豊洲移転問題については、豊洲市場に移転か築地の再開発のどちらかで、第三の選択はないと思われていましたが、小池都知事は、豊洲市場と築地市場を両方生かす方針を決断されたようです。

財源の問題や、5年後に市場業者が築地に戻れるのか、土壌汚染対策など問題は山積み状態ですが、小池都知事は、23日告示の都議選をめぐり、小池知事と対立する自民党が公約として豊洲への早期移転実現を掲げ、小池知事と連携する公明党は選挙前の決断を求めており、その答えを一応出した形になりました。

最終的には、今回の基本方針が都議会で議論され決定されることになります。

SNSの反応のまとめ

ツイッターに今回の記者会見についてたくさん投稿がありましたので紹介します。

小池知事に対する、批判的なツイートが多かったようです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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