昨年の5月21日東京都小金井市で、芸能活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)を刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂罪などに問われていた、群馬県伊勢崎市在住の無職、岩埼(いわざき)友宏被告(28)に対する裁判員裁判で、東京地裁立川支部は28日判決を、懲役14年6月(求刑・懲役17年)を言い渡した。

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判決理由は、約1週間前にナイフを購入するなどの、一定の計画性があり悪質性もあるなどの理由で、検察側の求刑は懲役17年だったが、懲役14年6月の実刑判決になった。

22日の公判では、被害者参加制度を利用した富田さんが、法廷で岩崎被告に見えない形でついたてを立てて、意見陳述をしました。

富田さんは22日の意見陳述で、「岩崎被告はファンではなくストーカーで、大切に積み重ねた時間を奪われた。傷のない元の体を返してほしい。頭がおかしくなるぐらい悔しい」などと時折言葉を詰まらせながら必死に訴えた。

22日の公判で富田さんが「絶対同じことをする。野放しにしてはいけない」と必死に厳しい処罰を求めると、岩崎被告は大声で「じゃ殺せよ」と富田さんの発言をさえぎる場面があった。

岩崎被告の大声に富田さんは、「思い通りにならないと殺そうとする。恨んで殺しに来る」と涙声で陳述を続けたが、岩崎被告は「殺すわけないだろう」と再び叫んで、退廷を命じられた。

一方岩崎被告は、22日の被告人質問で、冨田さんを刺した後に「生きたいの、生きたくないの」と問いかけたと話し、「『生きたい』と答えたように思ったので助けたいと思い、119番をした」と供述していた。

28日の最終後半で、最後の意見を求められた岩崎被告は、22日の公判で大声を出したことを謝罪し「服役して、そのような精神面もなおしたい」と反省の弁を述べた。

被害者の富田真由さんは、精神的に大きなダメージを受けて、現在も苦しい生活を送られています。

富田真由さんが、警察にストーカー被害を相談した時に、女性の警察官がほとんどメモを取らずに話を聞いていたことや、男性の警察官が「他の事件が忙しい」と言って、何度も部屋を出入りしていたことなどから、富田さんは、自分の相談を軽い気持ちで聞いているのだと思ったそうです。

犯人への恐怖感は、警察の対応の実態もあるので、今後も富田さんは、不安と闘い続けながら生活していかなくてはいけないと感じていると思います。

岩崎被告が、実刑14年6月ですが、刑期短縮で仮出所することは、高い可能性であります。

富田さんは、岩崎被告の報復を全く恐れない精神状態になるのは、困難だと思います。

岩崎被告の弁護側は、事件に計画性はなく、衝動的なものだったと主張していましたが、控訴するかは不明です。

富田さんのお体と精神状態の回復を心からお祈りしたいと思います。

富田真由さんの今回の事件について、今後新しい情報がありましたら追記させていただきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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