2017年フランス大統領選の日程は、4月23日に1回目の投票が実施され、過半数を獲得する候補者がいなかった場合は、5月7日に上位2名による決選投票が執行される予定になっている。現在は、4人の候補者が横並びとなり、上位2名が誰になるのかが注目される。フランス大統領が誰になるかで、日本への影響も少なくないです。
5月8日大統領選挙結果速報追記
エマニュエル・マクロン前経済相(39)が得票率66・06%となり、同33・94%の「反EU」派の極右、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン候補(48)を破り、新大統領に選出された。
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大統領選が開始された当初は、マクロン候補とルペン候補で決まるかと思われましたが、1回目の投票が近づいた現在、有力候補4人が横ばいの支持率で大混戦になっている。
2017年フランス大統領選有力4人の候補者
エマニュエル・マクロン候補者
- 1977年12月21日生まれ(39歳)
- 所属政党:アン・マルシェ!
- オランド政権で経済・産業・デジタル大臣
マリーヌ・ル・ペン候補者
- 1968年8月5日生まれ(48歳)
- 所属政党:国民戦線
- 欧州議会議員、イル=ド=フランス地域圏議会議員
ジャン=リュック・メランション候補者
- 1951年8月19日生まれ(65歳)
- 所属政党:左翼党
- 欧州議会議員、元職業教育大臣
フランソワ・フィヨン候補者
- 1954年3月4日生まれ(63歳)
- 所属政党:共和党
- 元首相
3月中は、マクロン候補者とルペン候補者の一騎打ちの様相でしたが、4月に入ってから両候補とも支持率が少しづつ下がり始めて、その代わりにメランション候補者が支持率を伸ばしてきました。
現在は有力な4候補者全員が支持率20%前後で、大混戦状態になっています。
2017年フランス大統領選決選投票の行方
現状の有力候補者の支持率が20%前後で均衡していることから、1回目の投票で過半数を獲得する候補者はいない状況です。上位2名に残るのは誰になるのでしょうか?
地元メディアの世論調査では、支持率が均衡しているが、それでもマクロン候補者が有利ではないかという結果がでている。
20日にパリで起きた警官銃撃テロは「強い指導者」への期待を高めるという心理状況を作り出していることも考えられている。米国のトランプ大統領が異例の応援コメントを出した、極右派でEUを敵とみなし、自国通貨フランの復活や保護主義の導入を訴えるルペン候補が有力ではないかというメディアの一部報道もあります。
このような情報から、順当にいけばマクロン候補とルペン候補の決選投票になるのではないかと思います。
日本への影響
日本にとって大きな影響が出そうなのが、1回目の投票でルペン候補と、メランション候補が上位2名になった場合である。
極右派ルペン候補にしろ、極左派メランション候補にしても、EUと対立する政策を打ち出すことは間違いない。両候補のどちらが大統領になっても、英国のEU離脱に続き大打撃をEUは受けることになる。
EU不安が再び起きると、ユーロが売られ、安全資産とされている円が買われて円高が進む情勢が考えられる。株式市場が大混乱する可能性も出てくる。
円高が進めば、大企業の設備投資意欲は減退し、政府がまったく手つかずの中小企業は苦しい経営状況に追い込まれていく可能性も考えられる。
フランス大統領選挙の結果は、EUにとっても非常に気になるところであり、日本にとっても大きな影響が出る可能性があるということになる。
1回目の投票結果
日本時間23日の午後から投票が開始されることになっているので、投票結果がわかり次第追記します。
- マクロン候補:8,036,437票 得票数1位で決選投票に
- ルペン候補:7,482,345票 得票数2位で決選投票に
- メランション候補:7,011,856票
- フィヨン候補:7,126,632票
5月7日の決選投票には、マクロン候補とルペン候補が進出しました。
5月7日の投票結果でフランス大統領が決まる予定ですので、結果がわかり次第追記いたしますのでよろしくお願します
5月7日決選投票結果
- マクロン候補:投票率66.06%で新大統領に選出されました!!
- ルペン候補:投票率33.94%
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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