3月8日(日)から大相撲春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)が始まります。19年ぶりの日本人横綱稀勢の里誕生で盛り上がる大相撲。過去の新横綱場所の成績から稀勢の里の成績を予想してみたい!もう一つの注目は、先場所5年間務めた大関をを陥落した関脇琴奨菊が、返り咲き条件の10勝できる可能性などを考えてみます。
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久しぶりの4横綱がそろい踏みする春場所なので、全国の相撲ファンも大きな注目の集まる場所になっています。
特に、19年ぶりに誕生した日本出身横綱稀勢の里は、先場所の初優勝の勢いで、春場所の連続優勝の期待は大きく膨らみます。
横綱昇進が決まると、たくさんのマスコミ取材や協会の仕事、イベントの参加などで、大忙しな日々が続くのが恒例になっています。新横綱の宿命ですね。
新横綱のお祝いムードの中迎える本場所は、過去の横綱はどのような成績だったのでしょう。
平成になってから横綱に昇進した力士の昇進後の初陣の場所の成績を見ながら、新横綱稀勢の里の大相撲春場所での優勝の可能性や成績を予想してみることにします。
新横綱の昇進後の成績
平成になってから横綱に昇進した力士の昇進前3場所の成績と新横綱初土俵の場所の成績を表にまとめてみました。
四股名 | 3場所前 | 2場所前 | 直前 | 新横綱場所 | 新横綱成績 |
---|---|---|---|---|---|
旭富士 | 8勝7敗 | 14勝1敗 優 | 14勝1敗 優 | 平成2年9月 | 13勝2敗 |
曙 | 9勝6敗 | 14勝1敗 優 | 13勝2敗 優 | 平成5年3月 | 10勝5敗 |
貴乃花 | 11勝4敗 | 15戦全勝 優 | 15戦全勝 優 | 平成7年1月 | 13勝2敗 優 |
若乃花3代目 | 10勝5敗 | 14勝1敗 優 | 12勝3敗 優 | 平成10年7月 | 10勝5敗 |
武蔵丸 | 8勝7敗 | 13勝2敗 優 | 13勝2敗 優 | 平成11年7月 | 12勝3敗 |
朝青龍 | 10勝5敗 | 14勝1敗 優 | 14勝1敗 優 | 平成15年3月 | 10勝5敗 |
白鵬 | 10勝5敗 | 13勝2敗 優 | 15戦全勝 優 | 平成19年7月 | 11勝4敗 |
日馬富士 | 8勝7敗 | 15戦全勝 優 | 15戦全勝 優 | 平成24年11月 | 9勝6敗 |
鶴竜 | 9勝6敗 | 14勝1敗 優 | 14勝1敗 優 | 平成26年5月 | 9勝6敗 |
稀勢の里 | 10勝5敗 | 12勝3敗 | 14勝1敗 優 | 平成27年3月 | ??? |
この表からわかるように、平成に誕生した新横綱は初の本場所の土俵で、優勝したのは貴乃花一人です。
「横綱貴乃花という力士が、平成の横綱の中でも別格の強さだったのがわかりすね!」
新横綱の場所の成績がふるわないのには、いくつか原因がありそうです。
- 新横綱にかかる期待や重圧による精神的な疲労。
- 横綱昇進後の、協会の行事、テレビ出演、イベント参加、地元へのが凱旋行事などによる、稽古量の不足。
新横綱の稀勢の里も、たくさんのメディアの注目を集め、いろんな行事にも参加し、地元茨城にも凱旋されていたようなので、個人的には春場所は11勝すれば合格点だと思います。
当然、連続優勝と予想したいのですが、過去のデーターを分析すると難しいのかな、というのが正直な考えです。
3人の先輩横綱も新横綱稀勢の里の誕生で、気合を入れてくることは、十分に予想できます。
新横綱稀勢の里はとにかく、序盤に平幕との対戦で星を落とさないということが大切です。
序盤戦を安定した取り組みで乗りきって、終盤戦まで優勝争いに絡めれば、新横綱としては合格点だと思いますし、終盤戦まで優勝争いできれば、現在の勢いから優勝もあり得ると思います。
過去の横綱のデーターが、横綱稀勢の里には当てはまらず、春場所優勝してくれるのが本当は一番いいのです!!
初場所に続く連続優勝となれば、強い日本人横綱誕生で、相撲人気は今以上に盛り上がるはずなので頑張って欲しいと思います。
春場所では初場所に大関カド番で、負け越して5年間守ってきた大関の地位を陥落した、関脇琴奨菊が大関復帰をかける場所です。
琴奨菊の大関復帰の可能性
大関陥落の現行の制度は1969年名古屋場所で改正され、2場所連続負け越しで関脇に陥落し、翌場所で10勝すれば大関に復帰すると定められています。
関脇琴奨菊は、春場所で10勝すれば大関の地位に返り咲くことができます。
春場所に二桁勝利を上げられないと、今後は3場所の合計33勝以上の成績でないと昇進することができなくなります。
「関脇の琴奨菊が最短で大関に復帰できるチャンスは、春場所の二桁勝利ですね!」
大関から2場所連続負け越しで陥落する規定となった1969年名古屋場所以降、15人(18回)が1場所での復帰を試みましたが、大関復帰したのは4人(三重ノ海・貴ノ浪・武双山・栃東が2回)だけしかいません。
一度手放した大関の地位を取り戻すのは簡単ではないのがわかります。
関脇琴奨菊は、大阪場所に向けて精力的に稽古に打ち込んでいるようですので、期待して春場所応援しましょう!
琴奨菊関は近年、足のけがなどを考慮して、稽古量も減らしていたようですが、大関陥落から、この春場所が正念場と思い、稽古量も増やして仕上がりはかなり良さそうです。
初場所後に33歳になった琴奨菊関の、得意のがぶり寄りを支える足腰の衰えがどこまで稽古でカバーできたかがポイントになると思います。
10勝5敗だった昨年5月の夏場所以降、二桁勝利から遠ざかっている琴奨菊関には、御嶽海、正代ら若手の台頭もあって道のりは険しいですが、とにかく頑張って欲しいと思います。
初日の取組相手が、横綱の日馬富士と決まりました。初日に横綱戦で勝利して勢いに乗れば、二桁勝利も可能だと思います。
結婚して美人の奥様もいらっしゃるので、奥様のためにも二桁勝利を達成して大関の地位に返り咲いて欲しいです。
大関返り咲きの可能性は、過去のデーターからも非常に難しいというのは現実です。
しかしながら、かつてのライバルの稀勢の里関が横綱に昇進したので、琴奨菊関も大関返り咲きして、再び横綱を目指してほしいですね!!
得意のがぶり寄りで春場所で活躍して二桁勝利期待しています!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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