テレビ朝日金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番」の第2話。
主人公剛力彩芽と総理官邸で対決する髙橋一生が登場。
総理官邸内で料理人同士の料理バトルが始まります。
以前同じ金曜ナイトドラマ「民王」で総理の秘書役で好演した
髙橋一生さんが官邸大食堂総料理長として第2話からは、
本格的に剛力彩芽さんと対峙していきます。
・フランス駐日大使昼食会・
フランス駐日大使を招き、官邸で昼食会が開かれることになる。
総理の料理番となった一木くるみ(剛力彩芽)は、フランス大使の
出身地や初来日であることから、日本の夏を感じられるメニューを
考える。夏の魚鮎を使い、日本の夏を演出することにする。
「くるみの料理の発想は素晴らしいですね。上手く料理の
コンセプトが受けるといいですね!!」
一方、これまで官邸食堂総料理長として来賓をもてなす一切を
取り仕切ってきた清沢晴樹(高橋一生)は、自分が海外出張で
不在の間に総理秘書官の古賀征二(滝藤賢一)がくるみを招き
入れたことに、憤りを覚えていた。清沢の部下でナンバー2の
中田(須田邦裕)は古賀にくるみを招き入れた理由を説明して
欲しいと詰め寄る。しかし古賀は有無を言わせぬ態度をする。
清沢は“皇帝の微笑み”と呼ばれる、余裕の笑みを見せ古賀の
もとを去るのだ。古賀に部下の桜井(松尾幸実)は清沢の
“皇帝の微笑み”に気が付いたかと告げる。
「“皇帝の微笑み”は清沢の自信のあらわれということなので
しょうが、少し自信家すぎる感じがしましたね」
フランス駐日大使の昼食会に、くるみは自信を持って作った
料理を出す。モダンアートのような綺麗に盛り付けられた料理を
大使は、絶賛の言葉で褒める。くるみが料理の説明を始める。
それにうながされるように、料理を口に運ぶ大使は、料理に対し
非常にしゃべるのだ。ワインを阿藤総理(小日向文世)が大使に
すすめるが、ワインを飲もうとしない。その態度に焦るくるみ。
その時、清沢が次の料理として、ハトの肉料理を大使に出す。
田尾氏は清沢の料理に満足の笑みを浮かべ、ワインを飲みたい
と伝えるのだ。昼食会の窮地を清沢の料理でくるみは救われる。
「くるみは、日本の夏を意識したアートな料理を出したのに、
大使の口に合わなかったようですね。残念・・・」
鮎のソースを再度確認しているくるみのもとに、清沢が現れる。
そのソースを一口なめて、くるみが使用した食材をすべて当てる。
鮎は大使にとって初めての食材、くるみは日本の味を押し付け
過ぎて混乱させたと言い、鮎はバジルのソースでシンプルに
食べさせれば鮎本来の味が生かされたと指摘し、ハモは
もっとフレンチにそめるべきだったと言い、ソースを作り始める。
清沢はソースをかけフレンチの王道を語るのであった。
料理人は「裏方に徹する職人」でなくてはならないと言い、
「料理にメッセージをこめる」などこざかしいとくるみに告げる。
「今回の昼食会の料理では、清沢の言う通りですね。さすが、
総料理長という言葉に、くるみも納得するしかないですね!」
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・リー会長昼食会・
シンガポールの一流企業『ネプチューン・コーポレーション』の
女性CEO、オリビア・リー(ジュディ・オング)は、日本の電子
メーカーに出資をしていたが、現在資本撤退を考えていると
騒がせており、もそれが現実になれば巨額の損失を出し、
国内で10万人の失業者が発生、日本経済にも大きな影響を
与えることになると古賀は阿藤に報告する。阿藤は日本経済
にも大きな影響を与えることになると危惧しなんとかリー会長の
撤退を阻止したいと考え、官邸の昼食会に招くことにする。
くるみと清沢のふたりに、10万人の失業を阻止する為に、
リー会長の昼食会に最高の料理を作るように阿藤は指示する。
早速くるみは、行きつけの古書店の店主(片桐仁)にリー会長
に関する書物を出してもらう。いつものように速読して暗記して
帰るくるみに、「たまには買えよ」と嘆く店長だった。
「また難題な昼食会が開かれますね。料理で資本提携の解消
を阻止することができるのですかね!」
くるみと清沢がメニューを決め料理を作り始めると、リー会長
サイドから官邸に連絡が入り、肉料理はアレルギーがあるという。
くるみも清沢も新たな魚料理メニューを考え、仕入れをし調理に
かかろうとすると、今度は魚介類も食べられないと連絡が入る。
くるみは途方にくれる。清沢は、嫌がらせではないかという中田に
「ここは日本の総理大臣官邸で、世界の国賓に招く上でどんな
要求にも応える」と部下たちに鼓舞する。
「リー会長の要求は嫌がらせでしかないですね。清沢はさすが
というか、くるみのように慌てないのは凄いですね!」
・運命の昼食会開始・
リー会長を官邸に招いた昼食会が始まる。
最初に清沢がパイ包みのスープを出すが、リー会長はパイを
崩すだけでスープを飲もうとしない。「日本人は賢いですね!
周辺諸国の利用して、貧しい労働力に支えられてきた」と言う。
阿藤は、強固なパートナーシップを結んできたことを強調するが、
リー会長は、政治の世界の事でビジネスには関係ないと言う。
次にメイン料理の野菜をベースにした「パヌケ」が出される。
リー会長は一口食べて「美味しいね!でもどこにでもある料理」
と清沢に冷たく告げる。「この料理は、日本産業そのものだ」と
阿藤に言う。阿藤は過去に日本企業がリー会長のアイデアを
勝手に会社の物とし、傷つけたことを調べておりお詫びする。
そんな時くるみは、リー会長が発言していた三国志の曹操の
言葉「鶏助鶏助食ノ無味捨之可惜」の意味を理解するため、
三国志の本を読んでいた。「鶏の骨は食べるほどではないが、
捨てるには惜しい」という意味から料理を思いつき作り出す。
「リー会長は日本企業に過去に騙されているトラウマからか、
清沢の料理のダメ出しは強烈ですね!」
くるみは、料理を運び込む。その見た目にリー会長は驚き、
「これが官邸のおもてなし料理ですか」と笑いながら阿藤に
告げる。くるみは重い空気の中「どうぞお召し上がり下さい」
と料理をすすめる。リー会長は食感が面白いと言い、コリコリ
したのは何かくるみ尋ねる。くるみは鶏の骨を細かく砕いた
「鶏の肋骨ろ里芋のガレット」と説明する。リー会長は鶏の
骨を食べさせられ、「日本企業を曹操の言葉に例えた当て
つけ」と怒り出した。阿藤総理は立ち上がり、「私は子のガレット
美味しくいただきました」と告げ、スープをとったら捨ててしまう
鶏の骨がこんなに美味しいとは思わなかったと話し、「料理に
鶏の骨がいかされたように、私たちの仲も捨てるには惜しい」
と言いながら、互いの必要性を理解してほしいと頭を下げた。
「阿藤総理も料理を上手く利用した説得の仕方でしたね!」
リー会長は「一国の総理が一企業のトップに過ぎない私に
頭をさげて下さった」「この重みには相応の礼儀で返させて
いただきます」と阿藤の気持ちを受け止め握手を交わした。
会食を終えたリー会長のもとにマスコミが殺到する。
リー会長は立ち止まり、「素晴らしい会食だった。日本の企業
とは末永くお付き合いできそう」と笑顔で語り去って行った。
古賀は阿藤に昼食会の成功を喜ぶと、阿藤は「リー会長も
振り上げたこぶしの落としどころを探していたんだ。その後押し
をしただけだ」古賀に話した。日本の技術力が必要なことは
リー会長が一番わかっていたというのであった。
「無事に昼食会でリー会長の気持ちに寄り添えたようですね」
・まとめ・
料理にメッセージを込めてお出しして、そのメッセージを阿藤
総理が上手く相手に伝えて成果を出していくというストーリー
展開は面白いですね!清沢はくるみに極端に敵対している
感じがない展開も、個人的にはいいと思います。
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